ホーチミン駐在オババ気まぐれ日記






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ハラハラ ハロン湾の旅 :: 2011/01/10(Mon)

週末に世界遺産「ハロン湾」のクルージングに行ってきました。
ホーチミンから飛行機で2時間程、ハノイの近くです。
ハロン湾は冬。メッチャ寒いです。
正直、旅の航程はすべて主人に任せっきりだったので、
「ミステリーツアー」状態。

ところどころアルミホイルで補修された危なげな
ベトナム航空の飛行機。
着陸の振動で、隣のお姉さんの肘掛が外れて吹っ飛んだ。
「マジ??」爆笑した私の横であわてて肘掛の金具を拾い、
苦笑いの彼女。

笑っていられたのはここまで。これがハラハラドキドキの旅の
始まりだったのです。


ホーチミンを出て降り立ったのは「ハイフォン空港」
とっても寂しい空港です。
空港を出るやいなや、タイガーウッズ似のタクシー運転手にほ
ぼ強引に荷物を持たれ、駐車場まで連れていかれる。
「えっ??大丈夫なん??」
「大丈夫なんじゃないの?」
と、薄ら笑いの旦那。

「本当にマイリンタクシー??電話番号違うんやけど」

完全に疑いモードで番号を確かめる私。

そりゃ、ここはホーチミンから遠く離れた場所なので同じタクシー会社でも
番号が違うのは当り前。でも納得いかないので他の車もチェック。
確かにどの車にも同じ番号が記載されている。

「で、メーターは、ちゃんと鍵ついてるの??」

と覗き込んでる間にカバンはトランクの中。
すっかり後部座席に納まっている薄ら笑いの旦那。

「おいおい、こいつ大丈夫か??」

不安な気持ちのまま、タクシーに乗り込みバス乗り場まで向かう。

車の窓からは、同じベトナムとは思えないような物悲しい景色が広がる。

砂埃で真っ白になった木々の向こうに砂糖菓子でできたようなカラフルな
建物が埃に埋もれている。

まるで、廃墟と化した遊園地を見ているような景色。潰しかけの建物が
あちらこちらにあり、車の横には馬車が走る牛は通る。

頭の中に流れるのは。映画「バクダットカフェ」の主題歌ホリーコールの「calling you」
10数分でバス乗り場に到着。
タクシーが停車すると同時に、何者かにドアが開けられる。
そいつは、車に顔をつっこみ、大声で話しかけてくる。
ケミカルウォッシュデニムにレーシングジャケット、ソフトモヒカンの
怪しさ全快の若者。
どうも、自分のバスに乗れと言ってるよう。

当然こんなヤツの車に乗る訳ないよねっ!

って、旦那を見ると、早くもカバンを預けてる。

「ええぇ~!!、それは、あかんやろ、こんなボロボロの車、
ヤバ過ぎるやん」

恐ろしく汚い荷物入れにザラザラと嫌な音を立てて真新しい
バックが収められた。

「いくら」
「1人、4万ドン」
「なんで?安すぎる、空港から20分程のタクシー代が500円位したのに、
2時間近いこれからの道のりを200円で行けるの??」

あかん、騙されてるって、おかしいやん。単位をもう一回聞きなおしてよ。

しつこく聞く私に完全にキレた感じで

「4万ドンじゃぁ~」

と声を荒げる若者。

「30分後には出発する。ハロン湾まで間違いなく届けるし、
1時間半で到着する」

と、きっぱり言い切るお兄ちゃん。

なかなか車に乗れず、モタモタしてふっと中を覗くと、
またもや座席に納まっている薄ら笑いの男発見

「なぁ、なぁ、大丈夫なん??ホンマにハロン湾まで行けるん??」

「分からん」

「ええぇ~分からんって、あんた、船に乗り遅れたらどうするんよ。」

「そうなったら、電話して待ってもらう?」

「あ、そうか、待ってもらうね・・・ってあかんやろっ。
待ってくれるわけないやんかっ!!」

「まぁ、願うしかないな」

と、この人は何に悟りをひらいたのでしょう。

しぶしぶ車に乗り込むと、次々にお兄ちゃんが呼び込んだ
地元の人達が乗り込んできた。
大きなゴミ袋に収められた荷物だけを乗せる人、青年におばあちゃん、
お爺ちゃん・・・それから30分近く、20人分の座席が埋まるまで、
バスはトロトロと動く。相変わらずモヒカンは、バスの後をついてきて
道路にいる人達に「バスに乗らないか」と大声で誘っている。
どうも満席になるまで出発しないシステムのようだ。

船の出発まであと2時間、この調子で本当に1時間半で到着するの?

不安な気持ちで待ち続けていると、寒さと冷えでオシッコがしたくなってきた。
やばい、これから長い道のりが待っている。2時間近く我慢できるのかしら??

やっと席が埋まりスピードを上げて走る車。道が舗装されていないので、
トランポリンのように車は揺れる。当然私の膀胱も激しく刺激する。
ヤバイ、これはヤバイです。
ギュッと握った手のひらを見ると爪の痕がクッキリついている。
途中で止めてもらったとしても、路上でパンツを下ろすしかなさそう。
ペットボトルを持っていれば・・・飛行機のエチケットバックを持ってく
ればよかった…アテントのCMが頭をよぎる。

「本当に、1時間半で着くのかなぁ~。いっそうのこと、エンストするとか、
事故るとか大きなアクシデントおきねぇかなぁ~」

相変わらず半笑いで訳の分からないことを口走る旦那。
不安と緊張を悟られないための彼なりの精一杯の強がりなのか、
本当にこの行き当たりばったりの旅を楽しんでいるのかは、
ヤツの表情から伺い知ることは出来ず、

「アンタの横で今にも破裂しそうな膀胱と戦っている女房が、
アクシデントを起こしてやろうか?」
と、睨みつける。

最悪は、旦那のフリースを折り畳んで、そこに染み込ませようと
心に決めたのであります。

この時、私の頭に流れた曲は
「ドナドナ」

車が走り出すとお金を回収にきたモヒカン。小銭がなくて恐々、
50万ドン払ったら、きっちり42万ドンのお釣が返ってきた。

約束の時間を15分程過ぎたとき、港らしい景色が見えてきた。
私の膀胱もどうにか持ち堪えたが、バスを降りると同時にホッとしたのか、
我慢も限界に・・・

「とりあえず、この辺のお店でおトイレ借りてくるから」

旦那に言うと

「あと、10分位タクシーで移動するから、我慢して」

と、言う。

「無理無理。絶対無理。もう出る。お腹痛くなってきたし」

「いや、我慢しろよ」

と、今度は、声を掛けてきた白タク運転手に荷物を預けている。

「頼む、2分待って。オシッコぉ~」

タクシーの運転手に手を合わせていると旦那に無理やり後部座席に
押し込まれ、出発。

「ニャンニャン(急いで)」

このニャンニャンがいけなかった。

「りょうか~い」
と、アクセル全快に踏み込んだ運転手。
クラクションをず~っと鳴らした状態で車とバイクを追い越して進む。
対向車線からやってくる車と
「ぶつかる~」
と思ったら、サッと右斜線に戻るを繰り返す。後ろを走る車との車間距離も
数十センチ。対向車を避けても後ろの車に衝突しそう。
こんな走り方、世界仰天ニュースのカーチェイスでしか見たことないよ。
「早く」のベトナム語は知ってるが、「ゆっくり」は分からない。
これは、普通の状態でもちびってしまいそう。

「流石に、この運転は怖いね」

とうとう、弱音を口にした旦那。

だからぁ~。時間が無いわけじゃないのに、何で、先にトイレに行かせてくれないのよ

これが言えたら幾分ラクになれたかもしれないが、グッと唇をかみ締め我慢。

5分程でついた船乗り場。
大急ぎで近くの建物に走り
「ニャーベーシン、ニャーベーシン(トイレ、トイレ)」
とお腹を押さえて足をバタつかせながら店の前のお姉ちゃんに訴える。
あまりの必死さに
「奥の右よ」
と慌てるお姉ちゃん。

トイレに入ると同時にズボンを下ろし、必殺、エア便座。
1分以上、オシッコが出続けたような感じがする。
途中から、太ももがプルプル振るえだしたので、一旦立ち上がろうかと
思ったが、オシッコは止まらない。・・・というか、自分の意思とは
別のところで、出て行く感じ。震えるひざを両手で握り締めどうにか
最後まで頑張れた。

ふぅ~。最悪の事態は免れた安堵感と同時に、メラメラと怒りが湧いてきた。

ふらつく足取りで濡れた手を振りながら店の外を見る。

そこには素敵な光景が広がっていたのでありました。

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